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矢作ダムにて【前編】

矢作ダムにて【前編】

今日は、とある現場の様子を、最近ふと感じるようになったダムへの飛び込みたくなるような熱い思いを昇華させるためにも、そこはかとなく書き綴りたいと思います。

なんと、ブログを始めて初の前後編仕立て。
なぜなら、使いたい写真が多いから。

まさか、こんな贅沢な苦労をするとは。

矢作ダム最高。

そう、この日の現場は、矢作ダム!

今回は、純粋な測量業務ではなく、ソナーボートによるヘドロ層計測という新技術開発のための実証実験です。

正確には、ダム!の上流の、奥矢作湖というところです。
現場に立っただけで、開放感に脳内α波がにじみ出そうな心地よい景観ですが、
よくないいけない、
緊張感をもってお仕事せねば!
気を引き締めてまいりましょう。

それでは先ず、
水際までソナーボートを運びます。

↓何度も改良を重ねているソナーボートプロトタイプ(別の現場での様子)

↓水際への道が、ふかふか凸凹で、ボート台座のキャスターでは立ち向かえないことが判明・・・

下っていく、彼らの背中。
けっこう急な坂道を、けっこう重いボートを持ち上げて人力搬送。

これが、けっこう辛い。
BGMは中島みゆきでお願いしたい。

さて、魚群探知機とみちびきGNSSのセッティングを行います。
いつも実験現場を仕切っていた上司が、業務過多でデスクから離れられずこの日は不在のため、
メイン担当として任されたK主任。

集中しております。
後輩に教えつつ作業を進めていくその姿は、もう一丁前です。心配ご無用。

さて、この技術開発事業には、様々な企業、人々が協力して取り組んでいます。
プロジェクトリーダーの、二足どころか何足でも草鞋を履いて走れそうな熱量と頭脳を持つ代表N氏を始め、ひっそりほほ笑むデータ解析理論の大学名誉教授、この技術の完成に期待している他県の測量設計会社さん、計測時の設定の試行錯誤に一緒に挑んでくれるソナーセンサーの会社さん、実験開発から商品化への肝であるプログラミングの会社さん、そして、もう子供のようにかわいいボートの制作改良担当の会社さん。

大増も、なかなか個性的な面々が揃っていると思っておりましたが、
世の中には、人の数だけ個性があると、改めて思い知りました。

メカニック担当はまるで優しい妖精さんのようです。

↓メカの妖精にプロペラ高さ調整の魔法を伝授されるN部長

調整も済んだところで、

行ってみよう!

——なかなか順調か。
——いや、意外にボートが流されるな。
——ああ、動き過ぎ、もう一回やり直そう。
——ふう、今回もいいデータが取れるといいな。

作業者の胸中には、やった者にしかわからない苦悩が色々と湧き起こります。
同じ現場に取り組む仲間の絆が深まるのは、そういうことなんでしょう。
一緒に悩んで、解決して、通じ合うことが増えていくんです。
きっと今回もいい経験になったのではないでしょうか?

ちなみに今回、

人知れずボートを見守り、人知れず実測しているのは、応援に来てくれた大増水軍パワー部隊。

彼らの活躍については、後編に、続く!

※ちなみに、文中および写真中のセリフは筆者の独断と偏見による創作です。本人の意志を一顧だにしておりませんので、悪しからずご了承ください。

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