News
大増ブログ

ホーム> 大増ブログ>

第62期社内技術発表会が行われました

第62期社内技術発表会が行われました

2023年6月17日(土)午後より、社内技術発表会が行われました。

外の会議場をお借りしての開催は久しぶりです。
お昼を外のラーメン屋で食べてその店に財布を置き忘れて開会時刻に遅れる・・・なんてハプニングも、外の会場を利用するが故のご愛敬。
目が全く笑っていない上司の笑顔、よぉく胸に刻んでくださいね。

さて、今回は会全体のボリュームがぎっしりみっちりだった印象です。

なにせ発表者の数が多かった。

今回の発表会運営チームの熱量が伝わってきますね。

西出社長のいつもの目力と開会あいさつで技術発表会は始まります。

先ずは特別講義として、測量機器メーカーさんによる3D点群スキャナのデモンストレーションが行われた後、当社DX推進室からの発表がありました。
設計・測量と新技術に取り組む中で、機器の進化の目覚ましさを感じ、また日々自分たちが使用するPC、ソフトなどの環境も常に更新を重ね対応していかなければなりません。個人では大変な話ですが、メーカーさんや担当部署の力を借りて仕事の進め方をアップデートし続けることが重要だと再認識しました。

ところで、

今回、新しい試みとして、新入社員による発表がありました。

入社してまだ二か月、配属が決まったばかりなので「業務について発表するより、ここは自己紹介を兼ねたプレゼンテーションとして、各々が学校で勉強してきたことの中から自由に発表してもらおう」ということになりました。
いつもの本業に即したテーマとは傾向が違うためか、ベテランたちの食いつきがよく、大先輩のみなさんも興味津々で質問されていました。

内容をちょっとずつご紹介します。

テーマ1【岡崎市恵原前池での道路設計について】
実在する場所に道路新設を想定した模擬設計の発表です。これにはガチで技術本部長の「この場合の道路の基準は・・・」という具体的指摘事項コメントが発動し、こちらは実業務ではないですよ本部長!と内心、発表者を心配する先輩たちがそわそわしておりました。

テーマ2【PMVの利用を想定した市営住宅周辺の歩道環境評価
日本の重大な問題「高齢者社会」での生活環境にインフラ整備という面でどこまで対応、発展できるのか。そんな課題に堅実な着眼点で検証がなされていました。PMVが走行できる道路がどこまで確保されているか。現状についても質問が多く飛び交いました。

テーマ3【祭りの存続についての検討~烏森神社のお湯立て祭りを事例に~】
文系出身者の発表も興味深いものでした。地域の伝統行事を守ることでコミュニティが強くなる。今の時代は、SNSで発展しやすくなりつつある、遠くからも人を呼べる、でも、伝統が壊されないようにしないといけない。地域貢献は発展と維持のバランスを保つのが難しい問題です。

テーマ4【香流川改修箇所周辺の微地形変化の検討】
まるで実際の業務のようなスライドが展開されました。河川の改修工事に伴う地形変化について、GNSS、点群を利用した研究解析がされていました。取得した点群から何の情報を読み取るのか、その目的意識と手法がきちんとマッチングした完成度の高い研究発表でした。

テーマ5【長久手市におけるコミュニティバス改善案の検討】
これも日本の将来の社会のありように関わるテーマです。快適な道路を作っても、車を所有していない人は?高齢者の運転リスクの低減に、代替交通手段の拡充がどこまでできるのか。しかも、システムを保持できるだけの収益を確保しつつ。なんて難しい問題。人口分布と施設利用者エリアをモデリングしてのコース策定など、こちらもまた掘り下げ隊の質問が集中しておりました。

若手の恥じらい戸惑いと、マイクを持ったら放さない質問者。自然と笑いが度々起こる今発表会。

なんだか会場の温度が高めじゃないですか?

寝てる人、いないのではないですか?!←コラ

これは、

若者インパクト。(×5)

そのパワーは、ありがたいものですね。

休憩をはさみまして、安定の先輩社員たちからの発表です。

テーマ6【BIM/CIM中間成果発表~北洞南池を事例に~】
通常業務に併せてトライアルしている状況で、業務担当者への負担が大きい中での進捗発表でした。測量部隊の点群データに設計エンジニアの3Dモデリングが合成されて完成度は問題ない。ただ設計はこのモデルの裏に詳細なデータが紐づけされている訳で、3Dモデルばかりに目が行きがちですが、BIM/CIMは本当には細かいデータを決まりに沿って積み上げていく根気のいる取り組みです。だからこそ汎用性や利便性が生まれる、頑張っていただきたいです。

テーマ7【CIM推進:解析グループの変遷と実績】
実は6年も前から取り組んでいた測量部隊のCIM推進。新技術を習得するために発足した「解析G」は情報に振り回され、ソフト会社の営業さんにブチ切れ、機器操作に息切れしながら暗中模索の日々でした。それでも毎年少しずつ実績を重ね、3歩進んでは3歩下がる(アレ?)を繰り返してきました。こうしてまとめて変遷を見ると、やってきたかいがあるなあと思える実績です。

テーマ8【大規模工場等(砂利プラント)の敷地取得に伴う予備調査
道路用地の補償業務で砂利プラントの調査を行った時の発表です。大規模かつ稼働している施設を調査するのは大変で、加えて施設の性質上、砂利などの現場形状が変わってしまうため既存の資料が使えないという状況でした。そこで平面図作成のためにUAVで写真測量を行いました。現況があっという間に把握できます。ただ、構造の複雑なプラント設備は上空からのUAVレーザのみでは撮り切れなかったという課題も残りました。

テーマ9【愛知県の交通事故対策とGISの活用】
残念ながら愛知県は交通事故の死亡者数ワースト上位の県です。地元企業として事故対策業務に取り組むことは、建設コ ンサルが掲げる『地域貢献』に直結する使命を感じるものです。事故に関する情報をただ集めて統計を取るだけでなく、もっとデータベースとして利活用が可能なのではないか、各業務毎の入力ではなくもっと大きなカテゴリーでの自動化も視野に考えられないか、といった技術者の冴えた指摘で締めくくられました。


そして総括。技術本部長のお話でフィニッシュです。

発表テーマの一つ一つに、本部長の経験や小話を混ぜながらほんわかとした、時に人としてのエッジが効いたコメントをくださいます。勉強になります。

社内時事ネタなんかも混ざります。

社員のみなさん、
いじりネタにされないように気を付けよう!
そして、
自慢ネタにしてもらえるように気張りましょう!

「どんなお話でも大歓迎ですよー」

発表者のみなさん、お疲れ様でした

今回の技術発表会で社員の皆さんが何かを閃いたり、発展させる情報が遣り取りできていたらいいなあと思います。

さあこれからも、

がんばろう大増。

一覧へ戻る